木村玲奈さん(ダンサー、振付家)が、
9~12月の滞在制作を経て、25/1/18、芝の家にて
《ダンスタイムカプセル》お渡し会+埋める日
を発表されました。
《ダンスタイムカプセル》とは?
「地域に根差し開かれたコミュニティスペースを運営する芝の家を訪れる方々(港区に暮らす方)から、いつかはなくなってしまうけれど後世に残したいと思う個人的な言葉や大切な記憶、物語を、木村玲奈さんがお話を聞いて、そこから振付を考え、ダンスタイムカプセルとしてそれぞれの方へお返しする作品。
以下は少し長くはなりますが、スタッフとしてと同時に個人として感じたことを備忘録として綴らせていただきます。
—————————————————-
<はじまり>
2024年8月の終わり
Whenever Wherever Festival 2025というフェスを港区内のパブリックスペースや港区立の施設を会場に開催していく制作の方達とアーティストの木村さんが芝の家へ打ち合わせにいらした。
「いつかいろいろなこと、もの、人はなくなっていく」その時に木村さんが口にされていた言葉に心が動いた。芝の家という場所は、毎日が起きては消えていく1つの舞台のような時間と空間と感じていること、またこのエリアが物理的に再開発により近い将来なくなってしまう可能性が高いこと、などが思い起こされた。
今回のプロジェクトの核にあるもの。
「モノやこと 建物や風景 身体も いつかなくなってしまうから、ダンスタイムカプセルで残したい記憶などはありますか?」
<2024年9~12月:滞在制作>
日々の開室の中で芝の家に文字通り身を置いて、そこでその日に起こること、人との出会い、お話しをじっくりと温めていた木村玲奈さん。
芝の家16周年を祝うお祭り「いろはにほへっと芝まつり」(11/3)で現れた、木村さんの舞(をどり)は多くの方の心に残った。
滞在の様子、詳細は木村玲奈さんによる「クリエイション記録《ダンスタイムカプセル》滞在制作@芝の家」もぜひご一読いただけると嬉しい。
<1月18日:お渡し会+埋める日>
滞在の中で出会ったその人の存在そのものや受け取ったお話から、この日はダンス(広義での、深い思考と逡巡の中での)で表現され、タイムカプセルとして4人の方にお渡しする現場を共に過ごした。
普段の芝の家のような場面もありつつ、振付・所作・玲奈さんの存在や演出を通して意識の深いところへ持っていかれるような瞬間があり、日常と非日常を行ったり来たりしながら過ごした感じ。
4人の方達との言葉・記憶・物語のやり取りが、玲奈さんの身体を通してふわり、じわりと静かに溢れ出てくるような空間、時間を過ごし、そこから思考が巡る体験だった。
<2月9日:報告会>
ダンスプロジェクト《ダンスタイムカプセル》報告会
会場:リーブラホール(港区立男女平等参画センター)
時間:13:35-40分間(11:30-19:10に開催されるWWFes2025の中で)
振付:木村玲奈
協働者:言葉、記憶、物語を伝えてくださった方々
協力:芝の家
—————————————————-
<イベントの全容>
Whenever Wherever Festival 2025共生と社会と<らへん>
1秒に1秒進むtime machineを
一緒につくるということ
①2/1(土)@SHIBAURA HOUSE 10:00-18:30
②2/9(日)@リーブラホール 11:30-19:10
さまざまなワークショップ、発表があります。詳しいプログラムは、上記イベントタイトルをクリックしていただくと、「WWFes2025」ホームページに飛びます。
|