第42回音あそび実験室
「芝の家15周年音あそび実験室も何かやってみよう」
2024年度、最初の音あそび実験室は、外に出ると少し暑いくらいの五月晴れの一日でした。
この日は、午前中に「15周年 芝の家の手ぬぐいを作ろう!その2」が行われることもあって、実験室もこれにコラボしようと、テーマは「芝の家15周年音あそび実験室も何かやってみよう」にしました。
芝の家の窓際の壁には、「15周年プロジェクト 芝の家の思い出&イメージを寄せて下さいませんか」の呼びかけに応じて来場者の皆さんが表現して下さった絵や文が飾られています。
そして、オルガンの上の壁には、
4/20開催「手ぬぐいを作ろう!その1」の作品が。
これらを参考にして、「何かやってみよう!」のアイディを練っていこうという心づもりでした。また、実験室メンバー2名は、午前中の「芝の家の手ぬぐいを作ろう!その2」に参加し夢中でゴム版画を彫ったのでした。
午後、実験室メンバーを含めて大人5人でスタート。お互い顔見知りで、以前も音あそび実験室に参加したことのある参加者同士だったので、ゆっくりと近況報告から始めました。
「最近引っ越して、これを機にオーディオを購入しようかと考えているんです。」
「この間、銀座の行きつけの店にライブに行ってウクライナの方と一緒に歌いました。」
「いやあ、仕事が忙しくてメチャメチャ頑張ってます。」
「良い映画と展覧会があるので紹介します。」
みんなで近況を話すうちに場も和やかに。それから、芝のはらっぱで「唐揚げDAY」が開催されたこともあって、こどもたちを含めた来場者が続々と訪れてとても賑やかになって来ました。
実験室メンバーが、15周年記念プロジェクトについて簡単に説明して、早速「何をやろうか?」アイディアを出し合いました。
「第1回の手ぬぐいを作ろうで、芝の家にはいろんな音があるよね、と話が出たそうですよ」
「食器の音とかお喋りの声とか」
「お喋りが脱線したり、他の話が混じったり!」
「離れたところで話している話題に引きずられたりするね」
芝の家の家にはいろんな音があるという話題から、映画・アルバムというイメージが浮かんできました。アルバムとは、レコードアルバムのこと。レコードには、短い幾つかの曲が入っているように芝の家の幾つかのシーンを音楽に表してみる。実際の芝の家の音と演奏をミックスしたりも技術的に出来そうです。短編小説集や映像詩のようなイメージも出てきました。
ここで、実験室参加予定の方が中央線の遅延で遅れてしまったと来場されました。赤ちゃんを連れていらしたのですが、裏の入り口の前でバギーカーに乗ってぐっすりお昼寝中です。すると、二人の小さいお子さんと一緒に来場されていたお母さんが、「私が見ているから実験室に参加してください」と赤ちゃんの面倒を見て下さったのです。ああ! 芝の家って、こういうところが素敵なんだよなあ、とあらためて思いました。
初来場の方だったので、さっそく自己紹介をしていただきました。コントラバスを演奏されるそうです。音あそび実験室にもコントラバスを演奏するメンバーがいるので、コントラバス談義で盛り上がりました。
「音あそび実験室も何かやってみよう」が、映像詩のようなイメージで作品作りができそうだと方向性が見えてきたところで、この今の賑やかな芝の家がディスプレイに映っているとして、アフレコで音を入れるような感じで即興演奏をしてみましょうということになりました。音の活動が始まると、1年生になったから一人で芝の家に来れるんだ~と、いつもニコニコ顔で来場してくれる女の子や3人の未就学の子たちも実験室に参加してくれました。
即興演奏から始まって、こどもたちも参加して「ねこふんじゃった」の演奏になりました。スタッフが女の子を誘って踊り出すと小さな男の子も加わり輪になってステップを踏みました。バックの「ねこふんじゃった」も賑やかで軽快な音楽となっていきました。
小さな子たちがいる中で、私は1年生だからおねえんさんよ、とばかりに赤ちゃんをお膝の上に乗せてオルガンを一緒に弾いていた女の子の姿が微笑ましかったです。
比較的来場者の多い一日でしたが、いろんな方が演奏に参加して下さり、また音楽に耳を傾けてくださり、芝のはらっぱと芝の家を含めた全体が実験室の会場になったような、ゆったりとした楽しい時間が流れていきました。「芝の家の映像詩を作ろう」のプロジェクトは1~2年かけてじっくりと進めていこうということになりました。15周年の冊子作りも同時進行で進められているので、両方が揃ったら素敵だなあと思っています。
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