5月〜6月の間で、ちょっと嬉しい出来事がありました。来場者Aさんより、ご近所のことでとある相談が寄せられました。その内容は、
「近くの三田国際ビルの植栽に、私の大好きなもじずり草という可憐な花が毎年梅雨時に咲くのだけど、いつもビル全体の草刈りで、他の種々と一緒くたに刈られてしまって心を痛めている」
「そこで考えたのだけど、この時期だけ一部のエリアを草刈りをせずに、もじずり草を楽しめるように保存しておいてもらえないか。残しておいてもらうエリアは自分たちで草抜きをしようと思う、そう頼むことはできないだろうか。私個人で言っても聞いてもらいにくいだろう、芝の家からということで伝えられないだろうか」
<三田通りに面した背の高い三田国際ビル>
いつも、身近な植物を愛でているAさんからは、道端でみかける草花のお話を聞いていました。私だけでなく、芝の家で出会ってすっかり仲良しになった仲間の皆さんも、Aさんの身近な小さな自然をこよなく愛する気持ちをよく理解されていました。
そこで仲間の皆さんに相談。芝の家ではお手紙書きのサポートをしました。
ビル内にある郵便局の方がお知り合いだった、ということでそこを介して、ビル管理の方にお手紙を届けていただいたところ「いいですよ」とご快諾いただけました。
Aさんは、「感謝感謝です。なかなか大きい組織だから一介の市民の声を聞いてもらうのは難しいと思ったけれど、駄目元で勇気を出したの。やってみることねえ〜、やはり。この年になってもやってみることねえ!」と本当に喜び勇んで、仲間の皆さんと草取りにいかれました。
「6/24 草刈りしない、ネジバナ保全」ビル管理の方がメモを貼ってくれていました!
先日私も、仲間のIさんや興味を持たれた他の来場者さんと一緒に、もじずり草を愛でに行ってきました。
ちなみにもじずり草はラン科の植物、ねじれて咲く花の姿から通称「ネジバナ」とも呼ばれています。
ネジバナにまつわる万葉集の歌など、こちらもページも面白いです。
http://www.minden.jp/clover/nejibana_yurai/
2016年5月23日撮影
2017年6月28日撮影
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